2007年6月24日日曜日

社長は雲の上の人でしたから、

苫小牧市の食肉加工販売会社が豚肉を混ぜたひき肉を牛肉として出荷した。会見で工場長が口にした言葉に胸を突かれた会社員は多かったのではないか。会社の論理と社会の論理の板ばさみは人ごとではない。日本に会社はいくつあるのか。中小企業白書によれば、答えは430万社。あえて言うなら(社長)は決して社会的に希少価値のある存在ではない。しかし、そんな客観的な数字はサラリーマンにとってはほとんど意味はない。(自分の社長)はふつう、この世に1人だけだからだ。(このままでは破綻する)となやむ現場の声に組織は耳を傾けよう。小欄でそう説いた先の月曜からわずか一週間のあいだにも食肉、温泉と、企業の不祥事や重大事故が相次いだ。コムスン、NOBA、コースター事、のエキスポランドも含めて、ワンマン型の経営者が率いる企業、グループばかりなのが気になる。小宇宙、圧力釜など、日本企業はしばしば高密度な閉鎖空間にたらえられてきた。因果関係の速断は慎むべきだろうが、もしや、(雲の上の人)にたいし、事業拡大にブレーキをかけるような問題点を指摘しにくい空気が、少しでもありはしなかった。謙虚さこそが最大の危機回避策。トップは肝に銘じたい。
地球裁定、日本社会はどうやら、江戸時代にさかのぼる事、お上の時代から、上司に逆らえない、トップの命令は絶対服従、現代社会でも引きずってなりたっている。この命令的な風土がいまだに数多く残って成り立っていることも事実。特に団塊の世代、仕事一筋、会社人間、偏った人間を作り上げてしまった。そろそろ、正直に物言える人間になろうよ。

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