2007年6月23日土曜日

愛着ある黒電話家族と歩み35年

我が家の電話機は、いわゆる黒電話だ。付属の子機もなければ、留守電の機能も、フヮクスもついていない。だが、35年間、家族と一緒に歩んできており、買い換える気にはならない。取り付けたのは一人娘が3歳ぐらいのころだ。当時娘は夜中に熱を出すことが多かった。タクシーを呼ぼうにも近くに公衆電話がなく、近所の電話を借りてやっと病院にかけつけたこともあった。そのため経済的に余裕はなかったものの、娘のためと思って購入したのだった。以後、黒電話は、私が県内の別な場所に単身赴任した時、小学生だった娘の声を届けるなど、家族間のコミュニケーションの手段として活躍してきた。今も、この電話で娘の3人の子どもたちと話す。古希を過ぎ、私も妻も少し耳が遠くなり、そばに子機がないのに不自由さを感じないわけではない。娘からも(電話してもすぐ出てこれないんじゃない。子機のついたのと買え替えたら)といわれる。だが、我が家の喜びも悲しみも知っている黒電話には愛着がある。私たちとのきずなはむしろ深まる感じで、まだ使いたいと思う。
無職、日高、賢 74(山口県山陽小野田市)
地球裁定、地球温暖化が高まる中、ほほえましい話です。少し時を止めて地球を休ませようではないか。地球が悲鳴をあげないうちに。

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