2007年6月1日金曜日

看護師報酬の低さが壁

五十年前は病院で死ぬ日本人は少数派だった。それが今では八割に達する。厚生省は病院から在宅療養への誘導を進める柱として、在宅療養支援診療所をあげる。ただ、売りものの24時間体制を実現するには訪問介護ステーションとの連携が欠かせない。訪問看護師は入浴介護、便の摘出、食事の管理など患者の生活全体を支える。介護家族の健康も気遣い、医師より頼りにされる。全国在宅医療推進協会副理事長でもある大田医師は(看護師がいてこそ在宅医療)と断言する。だが、(報酬が見合わない)という声は多い。例えば患者の死亡時に支援診療所には十万円の報酬が入るが、訪問介護には一万五千円。退院日に患者の自宅で仕事をしても、訪問介護師には医療保険からの報酬はゼロ。医師との格差は大きい。全国の訪問介護ステーションは計画数の約半分。不足したままでは在宅医療はかけ声倒れになりかねない。
地球裁定、長寿国日本、自宅で看取られてる人は減り続けている。病院よりも高齢者施設でという人が多い。制度すらが遅れている日本、介護師の役割が大きいため、せめて報酬は納得の行くようにしてほしいものです。

0 件のコメント: