2007年4月16日月曜日

6か国協議(北)は約束を履行しなかった

北朝鮮の核放棄に向けた6か国合意の実効性が問われる局面である。
核放棄への最初の一歩とすべき(初期段階の処置)を取る(60日)の期限が過ぎた。だが、北朝鮮は肝心の核施設の(活動停止と封印)を実施せず、核施設の凍結を監視、検証する国際原始力機構(IAEA)の査察官も復帰していない。北朝鮮は、早急に約束を履行して、核施設を閉鎖し、IAEA査察官を受け入れるべきだ。それなしには、韓国は見返りの重油5万トンを与えてはいけない。北朝鮮は、合意履行の前提条件として、依然、(金融制裁の解除)を米国に求めている。
(初期段階)の処置を北朝鮮が取るなら、期限は多少延長せざるをえない。まず、実際に核施設の稼動を停止し、プルトニウムの生産をやめるのかどうかを
見極めなければならない。その先の、核施設の解体など(次の段階)に進んでいく道筋は、なお不透明だ。北朝鮮が合意履行を引き伸ばすなら(圧力)を復活するしかあるまい。この国、どことなくイラクと似ている。

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