2007年5月25日金曜日

もしも妻が、

温泉につかって酒を酌み交わせば、入社したころ流行したフォークソングを夜通し歌うことになるだろう。大手コンピューターメーカーの販売会社に勤務する芦田渡豊美さん(58)は、山小屋に集う6月の同窓会が待ち遠しい。メンバーは同じ高卒採用組みで、数ヶ月の新人研修を共にした。四十を過ぎたころから会を重ねた同期会は三年ぶり。おそらく現役としては最後になる。認知症になった妻のためにどんな出張があっても必ず日帰りする芦田さんだが、(今回はホームヘルパーに預けて泊り込もう)悩んでいる。同期会ではお互いが肩書きや家庭事情に触れることはなかった。お互いが重ね苦労を思えばのことだ。幹事役の元同僚(58)は役職定年となった三年前、早期退職した。関連会社で人材育成を担当して企業を目指すようになり、(しがみついて定年を迎えたら、新しいことに挑戦できなくなるのではないか)と危惧したからだ。三年間、ほぼ収入はなかった。再就職をかけた面接で(この会社を大きくするアイデアがあります)と訴えても、下請けの立場に慣れた中小企業の経営者は(社員を食わせていくということが分かっていない)と取り合ってくれなかった。残念ながら仕事の都合で参加を見送る竹沢俊明さん(58)は二年前から、出向先の関連会社からのメーカー(本体)に戻って後進の指導にあたっている。団塊の大量退職を迎え(会社のDNAを残せ)と命令を受けた。竹沢さんは先月、自宅を新築したばかり。役職定年で受け取った退職金をすべて充当しても一千万円のローンが残る。サラリーマンとして恵まれた去り際だが(退社してもどんな仕事でも取り組みたい)故郷を離れ、何のゆかりもなかった京都に暮らす芦田さん。竹沢さんらもそれぞれが、(勤務地)だった場所に居を構え、第二の人生を歩もうとしている。新潟県の実家で暮らす芦田さんの母親(81)は足腰を患っている。認知症の妻を抱える現状では、同居は難しく、これまで同様、地元に残る妹(48)に頼むしかない。芦田さんは定年後の自分の姿を描き始めている。(認知症の人と家族の会)(京都市)に参加し、誰かを手助けしたい。妻の介護に向き合わなければ、いい加減なままだったろう。
地球裁定、私たちの社会には、この問題は避けて通れない問題です。健常者には又、なかなか実感が沸ないのも事実。
だからこそ助け合いが必要になります。新薬開発も進んではいるが、心のケアがますます必要となります。頑張って、

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