2007年4月8日日曜日

人生案内、40代、女としてみじめな人生

40歳代主婦。私の人生は(みじめ)という言葉だけで表現できそうです。家が貧しく、楽しい思い出などない少女時代を送りました。結婚後は(子供に同じ思いはさせたくない)と、必死で働きました。おかげで娘は希望の大学に進学させることができました。ふと自分の姿を目を向け愕然としました。働きづめで生きてきた結果、くたびれ果てた中年が完成していました。先日、
同窓会に出席した際も、恥ずかしくて早々に帰ってきました。こどもの友達の母親たちは、美容や洋服にしっかりお金を掛けられる人ばかりです。ランチをともにするのも苦痛です。今も美容院代や化粧品代を節約し、娘の定期券代や教材費を工面しています。最近、娘に(お母さんの人生って悲しすぎる。私はそうはなりたくない)と言われてしまいました。鏡で自分の顔を見る度、街で幸せそうな家族を見るたびに涙がでます。(愛知、B子) 
(海原純子、心療内科医)
生活のため、家族のためなりふり構わず働かなければならない時期が誰にでもあります。まあ、中には恵まれた環境の人もいますが、その人にはその人なりの重荷があるもので、うらやましがるのはやめましよう。羨望と嫉妬は人を醜くさせますから。お母さんのようになりたくないというのは、容姿ではなく、自分の人生を否定する生き方に対しての言葉ではないでしょうか。服や化粧は老いや醜さを隠してくれます。しかし、自分と自分の生き方を否定する人は、外的な条件をそろえても美しくなれません。生活と家族のために働いたのはすてきなこと。貴方はその重荷を支えるエネルギーがあるんですよ。これからはエネルギーの一部を自分の人生に使ってください。1日に30分でも時間を作り、興味のあることに取り組んでみては。お金のかからない美容法、例えば、ゆっくりと睡眠を取る、自分のためにおいしい料理を作り、お風呂に入る、などもお試しを。貧しいがゆえに人格を大きくしてくれるし、この子も しっかり育つ、お母さん頑張って。

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