2007年5月26日土曜日

一歩譲ること

道で人と人と交差する際、あえて歩く速度を速めてまでも、何が何でもその人の前を横切ろうとする人が増えている。少し歩く速度を落せば済むだけなのに、頑ななまでに人の前を通ろうとするその態度には余裕のなさや人としての醜さしか感じない。電車の座席でも、少しつめればもう1人座れるのに、そんなちょっとした譲り合いさえしようとしない人が増えている。その頑ななまでの意思を違うところに持てれば一角の人物になりうるのに。ちょっとした譲り合い、助け合いの精神が見失われがちな昨今、何でもかんでも(勝ち)だ(負け)だのにこだわりすぎるのにはいかがなものだろうか。譲ることの大切さを考えたい。
意訳、人の心は手のひらを返すようにコロコロと変わりやすく、人生という道のりは極めて厳しいものだ。前に行こうにも行くことができない時には、まず自分から一歩退いてみるというやり方を知っておくべきだ。行こうとすれば行けると思ったときでも、なるべく三分は人に譲る気持ちを持っていたい。国対国の戦争はいずれは終わる、しかし、テロ戦争には終わりがない。殺戮の連鎖が続く。

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