中国人観光客の台湾旅行全面解禁が、実施を目前にして、棚上げされそうな雲行きとなっている。
4月30日付の台湾各紙によると、中国が台湾行きを(国内旅行)としているのに対して台湾が(外国旅行)だとしてパスポートによる(出入国手続き)を求めているためで、各紙は、中台が合意に達するのは当面むずかしくなったと伝えている。
台湾は2002年から、東南アジアなど第三国を経由した中国人観光客を一部受け入れている。その際、中国人は出国手続きをするため問題なかった。ところが、現在、中台が協議をしているのは、中台直行チャーター便による台湾入り。
中国は、パスポートに代わる(大陸同胞証)で出境して国内移動とする意向だが、中国と対等な立場を要求する台湾はパスポートでの出国手続きを要求。中国の邵琪偉、観光局長は4月29日、(大陸住民の台湾観光は国と国の間の観光ではない)と批判。台湾当局は(一つの中国)という政治問題を押し付けようとしている。と反発した。中台は、双方に利益がある観光解禁に積極的で、昨年秋から民間窓口機関が協議を重ね、具体的な旅行方法で、ほぼ合意に達し、解禁発表が近いとみられていた。対立が表面化したのは、台湾当局が2008年北京五輪の聖火の台湾通過を(台湾を中国扱いする)と拒否したことが影響しているようだ。
地球裁定、双方とも、少し前までは自由に行き来してたもんだ。パスポートというめんどくさい決め事をやめて、自由に往来するべし。
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