2007年11月24日土曜日

(美徳どこへ)嘆く日系人、

ブラジル日系1世、松尾治さん(69)には、日本を訪れた時に見た忘れられない光景がある。電車に乗ると、座席に中学生が横たわり、年寄りが乗ってきても知らん顔。周りの乗客も、見て見ぬふりだった。思わず(お前はそれでも日本人か)と、中学生を怒鳴りつけた。(日本が経済大国となったことはうれしかった。でも、社会はおかしなことになっていた)と嘆く。ブラジルは来年、日本からの最初の移民船が入港してから100周年を迎える。日系人は150万人に上り、その数は世界最多だ。リオデジャネイロ在住の日系3世、マルシア、ヤマハタさん(42)は2年間、富山県の温泉で働いた。それまでの日本のイメージは(バーチャンから聞かされた(素晴らしい人々が暮らす夢の国)だった。だが、実際の日本では、冷たい扱いを受け、友人はほとんどできなかった。(二度と住みたいと思わない)日本政府が1990年に日系人に対する就労の制限を撤廃したことで、出稼ぎという形で祖国を訪れる人が増えた。日系3世の映画監督、山崎チズカさん(58)は(ルーツを求めて出かけたのにガイジンとして差別的な扱いを受けている)と述べ、日本社会の閉鎖性を指摘する。
地球裁定、確かに今の日本はどこかおかしい、経済大国にはなったけれど、最近のニュースといえば、(親殺し)、(子殺し)企業不祥事、政治不信、暗いニュースばかりである。(人を思いやるのが日本人)であったはず、ほんとうに日本は変わってしまったのか、日系人の現代日本を見る目は、年々、厳しくなってきている。

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